WORLD CLEANUP DAY 〜 Lets Do it World Conferrence 〜 @エストニア
2020年1月23日(木)〜1月29日(水)まで
「WORLD CLEANUP DAY 〜 Lets Do it World Conferrence 〜 」がエストニアのタリンで開催されるにあたり、
私と赤池(通訳&海さくら社員)とWORLD CLEANUP DAY JAPANの浅井さん3人で
日本代表として参加させていただきました。
WORLD CLEANUP DAY(以下:WCD)は、2008年にエストニアでたった9名の若者が立ち上がり、呼びかけ
約5万人がゴミ拾いに参加したことから生まれました。(エストニアの人口は130万人 人口の約3.8%が参加し
約1000トンのゴミを拾ったのです)
その伝説が世界に広がり、日本では
2018年からWCDに参加し、そこで海さくらの山野辺&小野木が全力をだし、WCD JAPANの協力をしたことが
評価され、2019年からは、WCDの主催として、我々NPO法人海さくら・日本財団が加わりました。
2018年の様子は
http://blog2.umisakura.sub.jp/?eid=1602
2019年の様子は
http://blog2.umisakura.sub.jp/?eid=1807
そして、先日、世界のWCDのリーダー達が集結する「WORLD CLEANUP DAY CONFERENCE」に
参加させてもらえることになったのです。
昨年2019年には180ヶ国の国が参加し約2000万人が9月のWCDでゴミを拾ったのです。
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「WORLD CLEANUP DAY CONFERENCE」は、
世界のWCDのリーダーたちが集まり、
★その国のごみの事情
★どうやって人を集めたのか?
★そのサポートをどのように受けたのか?
★過去の反省、今後の展望
★etc
などの発表を聞いたり、質問したり、議論をし、
よりよい地球にしていこうという主旨。
世界の皆様と、ワークショップ的なグループワークをしながら、
色々な世界の考え方を学び、自国に持って帰り、参考にしていくのです。
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私は、英語がしゃべれません。通訳をしてもらったのですが、
歯がゆい・・・
自分で理解し、自分で熱を込めて発言できるようにならないと・・・と強く思いました。
英語がみんなの共通言語で、その会では、僕だけが英語がしゃべれなかったのです。
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WCDに参加した人数を集計した結果がありました。(2019年)
インドネシア 9,548,315人
パキスタン 2,500,524人
USA 1,750,362人
インド 1,689,392人
私達が全力でやっているブルーサンタでも日本全国で1万人・・・
LTOでも年間ごみ拾い参加人数で約1万人・・・
僕は、人数よりも継続的に実施し、本質的なゴミの源の理解、街と海の繋がりの理解、
自分ごとにいかにおしつけがましくなく落とし込めるか、海にきて楽しんでもらえるか?を
重視し、丁寧に進めておりますが、圧倒的な参加人数の違いに、悔しさを覚えました。
そして、WCDの参加人数が多い国は、当然このカンファレンスでは発言出来る場面が多く、
ムムム・・と思いました。
こんなデータもあります。(ランキングもあります)
その国の人口に対してのWCDごみ拾い参加人数ランキング
キルギスタン 10%
ブルガリア 6%
カンボジア 5%
キルギスタンは、国民の10人に1人がWCDを通して、ごみを拾っているのです。
ちなみにキルギスタンのWCDの参加人数は610,343人。
色々と考えました。
なんでこんなに人をまきこめるのか!?
各国色々とごみ事情も違います。
日本でも、正直、多くの人に1度でもいいからゴミを拾う行動をしてもらいたいと思っているのです。
ごみ拾いに参加してもらうことは、本当に大変です。
僕たちも色々と挑戦をしていますが、本当に大変です。「愛」が必要ですし、
「計画」も必要ですし、「企画」も必要ですし・・・「楽しさ」も必要です。
一つ気づいたことがあります。
私は、年始に入院しました。正直、あまりの痛さで「死」を感じたのです。
病気になり、自分の体調のことをやっと考えました。
日本は、街も海も一瞬キレイに見えます。おそらくほとんどの人が「そんなにゴミないでしょう」と
おもっているという単純なことに気がつきました。つまり、病気になる前の僕の状態。
病気にならないと、わからない。病気になっては遅い時もあります。(ちなみに私は完治したので大丈夫だったのですが)
危機的な要素が見えにくい環境が日本にあるということです。(日本の海・環境のピンチが他人事の現状や知らない人が多い)
その状況を理解できたというのは、僕にとっては大収穫です。
では、どのようにしていくのか?まだ答えは出ておりませんが、未病の状態での啓蒙のむずかしさもありますが、
頑張っていきたいと思います。
そして、人数を主には、考えておりませんが、多くの人達に伝える方法に、
自分でいつのまにか境界線を引いてチャレンジしていなかったことを思い出しました。
その思い出したチャレンジには、誠意と熱意をもって今年頑張ろうと決めました。
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我々の今回の出張の目的は、
★WCDの理解を深め、よりよい日本での開催に繋げれるようにすること
★エストニア発祥のWCDだからこそ、エストニアを勉強し自分の目で確かめること
そして最大の目的は、
「海の日」という日本で生まれた日に、WCD参加の各国の皆様に「OCEAN」を想う
ブルーサンタに参加してくれないか!?と呼びかけることです。
WCDの理解は、ある程度でき、日本ではこんな形で進め、こんなイベントにすることがいいのでは?と
我々の国独自のやりかたで、しっかりと「地元」に根付いたことをしていきたいと思いました。
逆に参加したことで、世界より先に日本でしっかりとやることがいっぱい見えました。
エストニアのタリンという街や、タルトという街にいき、勉強するつもりでしたが、
ホテルに缶詰めで、街にいく時間がほとんどとれませんでしたが、少ない時間で
リサイクルの仕組みを現場でみれました。このブログで、後ほど、紹介いたします。
ブルーサンタのプレゼンは出国前に全世界の皆様にできるということで、行ったのですが、
プレゼン前日に、WCDの事務局から、日本よりの宣伝に近いとNGが急にでて、怒りで頭が爆発しそうでしたが、
切り替えて、WCDのコーヒーブレイクの時間で、ブルーサンタの格好をして、多くの人に
個別に参加をうながしました。結果、WCD本体でのブルーサンタのプレゼンはできなかったのですが、
WCDのあとのアジア圏の皆様の前ではプレゼンの許可がおり、プレゼンさせていただきました。
(これにより、街をめぐる時間がなくなったのです。笑)
そんなこんなで、我々日本チームは、ヘトヘトになりました。
3人ともそれぞれに本当に頑張ったと思います。
世界の前に、しっかりと自分達のやることがみえました。
そして、色々な国のゴミ事情や、考え方にもふれ、
参考になりましたが、我々「海さくら」の挑戦は、世界の活動の見本となることもわかりました。
やること、やりたいことが、膨れ上がり帰国しました。
今回、こういう機会をくださいました多くの皆様に感謝です。
背中に山ちゃんや小野木の頑張り、日本で共に活動している皆様との想い、
日本財団さんをはじめ、僕らを信じて応援してくださっている方達の想いが
ありました。
だから、頑張れました。でも、おもうような結果が出なかったのも事実です。
もっともっと頑張って、海をキレイにして、参加人数はもちろん大事かもしれませんが、
次世代に「自然の素晴らしさ」「自然・海の楽しさ」を伝えていき、笑顔から
海をキレイにしていきます。
本質を問い、自分の目で見たことを信じ、これからも「楽しく」みなさんと共に
活動していきたいです。
赤池は、僕の通訳をしながら、僕にガミガミ言われながらも、多くの国の人と
最後まで交流し、最後まで頑張ってくれた姿も、また背中に想いがのりました。
どこまでできるか、わかりませんが、1日1日を全力で大切にすごし、海をキレイにしていきたいと
また強く思いました。
ありがとうございました。
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さて、そんなホテル缶詰状態でしたが、少し抜け出し
エストニアのリサイクルBOXをどうしてもみたく、
2時間脱走し街を見てきました。
スーパーをみつけ、入口にリサイクルBOXを発見。
ペットボトル・缶・瓶が入れられ、中にそれを入れると
約10%の還元がされる仕組みです。
ペットボトルを1本入れると10円(だいたいの計算)
10本入れるとジュース1本が買えるのです。
またお金で還元しないで寄付というボタンを押すと、未来の子供達に寄付ができるようです。
今セブンイレブンのペットボトル回収は、
1本入れると0.2円の還元だったかと思います。
5本いれると1円・・・
そこを利用する人がいますが、還元率を変えることで
なにかリサイクル率の向上につながるとも思いました。(還元される費用は各メーカーが負担しているようです)
私はスーパーの入口のリサイクルBOXで20分くらい
どんな人がくるのか!?または来ないのか!?待っていたら、
どんどん人がBAGいっぱいにペットボトルや缶などを入れて、
そこにきました。30代の男性、20代くらいの女性、おばさんなどなど、
入口に設置してあること、リサイクルBOXの浸透にはビックリしました。
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それでは写真で雰囲気をお伝えしたします。(上重カメラマンはいなかったので、僕の写真ですが・・・笑)
成田からヘルシンキにむかいました。フィンランド航空で。
垂直尾翼にFの文字。僕もFなので少し親近感がありました。
ヘルシンキに到着。成田から約10時間。(季節により飛行時間は変わります)
浅井さんと赤池
ヘルシンキからプロペラ機で約30分。タリンに到着。
タリンに着くと出口にWCDの皆様が出迎えてくれました。
タリン空港から電車で20分くらい乗り、ホテルに到着。
ホテルでもありWCDの会場でもあるので、入口の電光掲示板にWCDになっており
テンションが少しあがりました。気温はマイナス2度。
こんな電光掲示板
中に入ると受付があり、ちゃんとJUNICHIRO FURUSAWA JAPANが登録されており
ホットしました。
ついたその日にウエルカムパーティーがあり、飛行機で寝られない僕はヘトヘトでしたが、
プレゼンのためにも、参加された方に全員に挨拶と握手をし、印象づけようと必死でした。
中には、「あのJAPANの男性、話しているときに割り込んできた」というクレームももらいました。
割り込んだつもりはなかったのですが・・・
そして、日本から来たという事で「あなたの国はプラスチックを出しすぎ」と赤池がいきなり
怒られるシーンもありました。
その2つの出来事が日本の代表である自覚を思い起こさせてくれましたが、委縮しないようにも
心に決めました。
タイムスケジュールです。
会議室前のポスター
こんな感じです。
翌日、エストニアの首相も来られたり盛大な開会式が行われました。
トングにアイフォンセットし、ごみを撮影できるグッツ。
USAの方が発表してくれました。
開会式から、色々な発表、ワークショップをみっちりやりました。
そして、僕は脱走です。
ホテルから昼に外にでれなかったので、気分が爽快になり、ホテル入口でパシャリ!
雪はたまに振りましたが、道路は雪解けあとのような、粉塵がありました。
路面電車と車。
ホテルの近くには映画館もありました。
新市街と旧市街があるのですが、新市街の中にもアンティークな旧市街的なオシャレな建物が沢山
ありました。
オブジェがかわいい!!
ファッション雑誌の撮影にはもってこいの景色がたくさんありました。
オシャレ!!
煙突がお気に入り!!
僕のお気に入りのオブジェ。これは何?
いたるところに灰皿があり、僕にとっては最高!!
日本食?らしい文字。違うかな?
タバコ吸いまくりの路上
ほんと絵になる
誰かが屋根から僕を見つめている・・・
自転車のオブジェ
エストニアの旗
日本の床屋さんと同じ印
やっと見つけたスーパーマーケット!!
また灰皿
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さぁ、ブルーサンタを世界へ
44才、英語しゃべれない中、笑顔とゴミ袋とトングで
会場の入り口で準備OK。休憩時間はいつもブルーサンタ!!
空手好きな方。スロベニアの方
フランスの方
フランスの方
左:パキスタンの方 右:イランの方
インドの方
台湾の方
インドネシアの方
カンボジアの方 赤池も合流
USAの方
アイスランドの方
スウェーデンでフィリピン在中の方
クエートの方
左の男性:インドネシアの方 真ん中:中国の方 右:ノルウェーの方
キルギスタンの方
モンゴルの方
キルギスタンの方
モザンビークの方
左:スペインの方 真ん中と右が エストニアの方
エストニアの方
上2人:エストニアの方
モザンビークの方
左:コンゴの方 右:バハマの方
インドの方
エストニアの方
左からパレスチナの方 インドの方 トルコの方 右:パレスチナの方
ポーランドの方
モザンピークの方
ウクライナの方
イタリアの方
中国の方
サイポーズ?の方?
インドネシアの方
USAの方
写真撮影以外の方にも、多くブルーサンタを一緒にと頑張りました。
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こういう機会をいただき、
多くの皆様に感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。
- 2020.01.31 Friday
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- by umisakura